慎重に行うジョブチェンジ

転職してすぐは、新しい仕事に対する高揚感、プライドが湧き上がり、盛り上がった気持ちでスタートを踏み切ります。そんな気持ちがおよそ2～3ヶ月続くことでしょう。結果を残したい、新しい同僚や上司の期待に応えたい気持ちで、無理にでも頑張る気持ちがふつふつと目覚めるのです。しかし、何事も順調にトラブルなく進むものでもありません。しばらくすると、自分の力が振るわなかったり、思ったより地味な仕事しか任せてもらえなかったり、思い通りにはいかないことが重なるでしょう。最初はお客さんのように接してくれた上司や同僚からも、徐々に内部の人間として扱われるようになり、向けられる目は厳しくなるものです。転職する前に抱いていた期待やイメージが実際のものとは異なり、「思っていたものではなかった」とがっかりするのがこのタイミングです。転職して半年を過ぎた頃が、この状況になりやすいです。転職のリスクはここにあります。「やっぱりこの会社も違った」と思ってしまい、再び転職しようと考えてしまうのです。

逃げ出さなければ健康に差し支えると感じるほどにどうしても仕事が合わないのであれば、転職を決めても良いですが、多少理想と違ったり、辛いと思ったりしただけなら、あと半年は辛抱して続けてみるのも、一つの選択肢に入れたいところです。

転職してしばらくは仕事の面白さがピンとこないものです。半年も過ぎれば、辛い部分から抜け出して面白いところが見つかるかもしれません。